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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ぬかどこのつぶやき
2020.09.27

切っても切れぬ新材料

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「切っても切れぬ新材料」という記事がありました。

この新素材は英ダラム大学とドイツのフラウンホーファー研究機構が開発し、ギリシャ神話の海神と同じ「プロテウス」と名付けられているそうです。実体は金属とセラミックス(酸化アルミ)の複合材料で、粉末のアルミニウムと発泡剤を押し固め、数mm大の隙間が空いたアルミを作り、そこに直径約1.3cmのセラミックスの球を埋め込んだもの。
実験では地雷にも耐える装甲用の鋼を数十秒で切り落とすサファイア製のカッターで切ったそうですが、何と、壊れたのはカッターの方で、実験開始60秒で摩耗し、円盤形の刃は直径11.5cmから4.4cmまですり減ったそうです。
以前テレビで「ほこ×たて」(フジテレビ系列)という色々な物の優劣を競う番組があり結構見ていましたが、それを思い出しました(その番組は”やらせ”で中止になりましたが)。
さらにこの材料は強いにもかかわらず鋳造のように好みの形にも成型できるそうで、用途は防護服や破れない扉や金庫、頑強な建物など多種多様に考えられそうです。
「切れない材料ができたら、切れるような材料を作ろうとする人が出てくる」という、こうした飽くなき欲望が時に、身近な生活とはかけ離れた武器や兵器の開発につながるので、この材料や次の材料の時もきちっと使いこなして欲しいと思います。