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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.04.15

牛たちに〈おはよう〉ワタミ店長、食物はぐくむ現場に

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「牛たちに〈おはよう〉ワタミ店長、食物はぐくむ現場に」という記事がありました。

これは今年の2月に居酒屋のワタミさん系列のミライザカさん(栃木県)からグループで飼料の生産から牛肉の生産・加工・販売を手掛けるカミチクフアーム(鹿児島市)に派遣された茶屋さんという方の話になります。
新しい仕事は牛の肥育というもので、牛たちにたくさんの餌をやり「肥え育って」もらうことだそうで、そのために「餌寄せ」という牛たちが餌を食べやすくなるように散らかった餌を、ほうきで掃き寄せたり、牛たちの寝床を掃除したりと、今までの居酒屋さんとは全く違う仕事をしているそうです。
ワタミさんが社員を社外で働かせるようになったのは2020年春の1回目の緊急事態宣言後にほぼ国内全店の臨時休業を余儀なくされてからで、受け手のカミチクさんでは東南アジアからの働き手が入国できなくなったそうで、受け入れた人数は20人を超えているそうです。
茶屋さんの指導役の方は茶屋さんに餌寄せ時も掃除の時もとにかく牛たちに声を掛け、農場から出荷されていく日には「ありがとう」と声をかけて体をきれいにしてあげる、ということを教えているそうです。
茶屋さんは「食品ロスという言葉は知っていたが、それは店長として利益などの数値としてだった」そうですが、牛舎の掃除後に戻った牛たちがぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶ姿を見た経験から、心のなかで繰り返す言葉があるそうです。
それは「2度殺してはいけない」。1度目は食べる以上、やむをえない。だが、人間の勝手で食べることなく捨ててしまえば、2度目の「殺す」行為になると。なんだか絵本にして食育にも使えそうな話だと思いました。