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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.04.16

女性誌のSDGs特集が好調 〈太陽に徹する〉がポイント

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「女性誌のSDGs特集が好調 〈太陽に徹する〉がポイント」という記事がありました。

これはファッションや美容、グルメ情報が中心というイメージが強い女性誌に、異変が起きているというもので、2020年から「サステナビリティー」(持続可能性)や「SDGs」(持続可能な開発目標)を特集する誌面が目立って増えているとのこと。
例えば、若い女性向けのファッション誌「sweet」(宝島社)では21年1月号の巻頭特集「スウィート的new normal」で、サステナブルライフのためのグッズなどを約6ページにわたって紹介しており、10代後半から20代の女性が中心読者のファッション誌「ViVi」(講談社)でも、20年9月号で「半径5メートルのSDGs」と題し、人気芸人のEXITを起用した若い女性向けの環境特集を展開したそうです。
こうした女性誌の流れの先鞭(せんべん)をつけたのは、19年1月号で女性誌では初めて1冊丸ごとSDGsを特集した「FRaU(フラウ)」(講談社)だそうです。ただ、その前年の調査では、日本人のSDGs認知度は15%前後と決して高くはなかったため、社内でも売れ行きを危惧する声は少なくなかったそうてす。
手探りでのスタートのなか、発売後の反応は予想を超える大きなものだったそうで、完売しただけでなく、雑誌としては珍しく版を重ね、ネットでは約2~3倍のプレミア価格がつくほどの人気に。2回目のSDGs特集号ではいきなり広告の出稿量が2倍になり、最新号となる21年1月号では2.5倍にもなっているそうです。これまでムックも含めてSDGs特集号を6回出しているが、どれも高水準の売り上げをキープしているとのこと。読者からの反応ですごいのは「(掲載されている企業のような)会社で働けるといいな」という感想も多かったそうで、「FRaU」編集長の関さんも驚いたのは、あるイベントで参加してくれた2人の読者が「この号を読んで仕事を辞めて新しい仕事に就いた」と語っていたこと。その2人は再生可能エネルギー関連の会社や、環境保護のNPOに入ったそうです。
ここからが肝になりますが、多くの人に受け入れてもらいやすいSDGs商品とはどういうものか。「SDGsはアウトプットの仕方をよほど上手にやらないと、自己満足に終わってしまう危険性がある」と関さんは指摘しているそうです。
関さんがフラウでSDGs特集を作るときに注意したのが、「北風と太陽」の「太陽」に徹することだったとのこと。女性誌の読者はきれいなものや夢を求めているので、その気持ちに寄り添っておしゃれな誌面であることを徹底したそうです。特に注意したのは、説教臭くならないこと。「プラスの気持ち、楽しい気持ちにして伝えることはすごく重要。こういう世界もなんかいいよね、このほうが何か気持ち良くない?という提案型にして、押し付けではなくセレクトできる範囲として指し示すようにしている」(関氏)そうです。
この記事を見てSDGsは刺さる人には刺さるのだと考えさせられました。