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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.06.03

現代人は〈引き算む〉が苦手

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「現代人は〈引き算〉が苦手」という記事がありました。

これは、「人間は引き算の決断が苦手で、足し算にこだわる」とする説を米バージニア大学のチームが英科学誌ネイチャーに発表したというもので、「引く」という選択肢を見落とす「思考の欠陥」が人々を翻弄しているとのことです。
具体例として、以下があげられていました。
 ベッドの4本ある脚のうち、3本が外れてしまいました。
 ベッドが傾き、寝心地が悪いです。
 さて、あなたならどうしますか。
3本の脚を付け直そうと思った方は、何かを見落としています。
「残った1本の脚も外す」という選択肢です。
寝心地の改善なら、残る1本を取り除けばベッドは平らになります。
さらに、この方法だと足を3本追加するよりも費用は少なくて済みます。
ではなぜ、「引き算」よりも「足し算」なのでしょうか。
それは引き算の発想があっても、引く決断は葛藤を生むからだそうです。
また、引き算は過去の労力が無駄になる負い目もあるとのことです。
引き算の決断にどれだけの価値があるのかということが大事だそうで、ある調査では、中小小売業748社で新型コロナウイルス感染拡大下の影響を2020年10月に探ると、規模の拡大よりも質の拡充を志向する「引き算」企業はその影響が小さかったそうです。
企業ではありませんが、個人でもこのコロナ禍で所有物の整理を行った人は多かったと聞きました。
これからは、企業では「引き算」で残った自社の強みにさらに磨きをかけることが重要なのではないでしょうか。