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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ももなり
2020.09.16

父のロードバイク 輪行編

みなさん、こんにちは。

父が1980年代前半に購入したと思われるブリヂストンのロードバイク。
今やカーボンフレーム全盛の時代、30数年前、当時の最新技術でつくられた自転車で、レストアして飾るだけではなく、颯爽と!?急坂、激坂をご馳走に駆け抜けてきました。
ルートは埼玉県の飯能から、名栗方面に向かい、途中北上し、ひと山急坂を上り、吾野地区、西武鉄道を通過し、顔振峠の激坂を上りきるというコースです。帰りは、鎌北湖、黒山三滝をまわり毛呂山、越生、飯能へと戻る予定でしたが、途中、落石による通行止めが二か所あったため、来た道を戻り、吾野から、再び一番初めに上った山を逆側から更に上るという結果、総獲得標高900メートル(坂道を上った合計標高)という結構ハードな輪行になりました。

輪行時間にして約2時間、距離にして40数キロ程度、できるだけ交通量の少ない、朝8時前から出かけました。
長い梅雨明け後という事もあり、落石、落ち葉、山からの湧き水が多く、とても慎重に走らなければならない路面状況でしたが、道の横を流れる沢の水音、前輪から跳ね上がる水しぶき、山全体から感じられるマイナスイオン、木々の木漏れ日の中から聞こえるヒグラシゼミの「カナカナカナ…」という鳴き声、都会の喧騒を忘れる事の出来るとても素敵な時間でした。
その静けさの中で激坂を上がるたびに鳴る自転車のフレームが軋む音と、自分の息のあがった呼吸、自分自身が感じる心拍、全てが自転車と自分が一体となり、他は何も聞こえません。心拍計も170近くを表示し、上りきった時の達成感と爽快さは、坂を愛する自転車乗りにしか味わえないものとつくづく感じました。
世間では、このような自分みたいに、坂を愛してやまない自転車乗りの人達を敬意をこめて「坂バカ」と呼んでいるらしいです。

それにしても、顔振峠から見下ろす吾野、東吾野集落と、多摩方面の山々望む事のできる景色は、素晴らしいものでした。

新しい自転車、新しい電化製品、生活用品が、クリック一つで安く購入できる時代、今回のように、使えるものをレストアして長く使う、そんな生活も良いとは思いませんか?
レストアすれば最新の自転車に十分対抗できる、現代に通用するモノづくりを戦後の日本は続けてきたのですから…

名栗から山へ
一つ目の峠の頂上、東峠
顔振峠
吾野、東吾野の集落と多摩方面の山々