TOP ぬかぴーのツブヤキ 読書の秋 その1

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ももなり
2020.11.25

読書の秋 その1

みなさん、こんにちは。
いつも、身体を動かしていないと太ってしまう「ももなり」です。
まるで、マグロのようですよね。あっ、魚料理ネタも書けますね。
でも、今回は読書ネタを皆さまに報告致します。

秋も深まり、食欲も増し、とても良い季節になってきました。都内を歩いていてもあちらこちらで色づいたイロハモミジが「旅行も良いぞ、たまには出かけたら?」と語りかけるように見下ろしている気がして、思わずたたずんでいる自分がいます。
元々、旅行も大好きで鉄道に乗る事が好きだった小中学校時代。でも、どこかに行くほどのお小遣いもなく、国鉄が見られる線路まで自転車ででかけて、特急列車、貨物列車が通過するのを待ち、写真を撮る日々を過ごしていました。実際に、自分のお小遣いを使い一人で旅行させてもらえたのは中学3年卒業の春でした。
それまでは、鉄道の雑誌、テレビ等を見て、旅行した気分に。そこで、当時、安く旅行気分を味わえるアイテムを入手! 机上旅行に必要なアイテム「時刻表」です!

「読書の秋」って…これ?!という感じでしょうか、皆さん…。

見よ、この厚さ!でこの値段(笑)
宿泊施設の広告ページ、2,500円は安いですよね。

これは1978年10月号、当時350円で売られていました。ちなみに現在、種類がいくつかあり、大判が1,200円程度で、このポケットサイズが定価700円位で販売されていると思います。
時刻表には、列車の時刻以外に、鉄道の駅舎等の案内、地図、国鉄以外の私鉄連絡線、バス、船等の情報、地方の宿泊施設、お土産、名産品の広告、名所案内、その他特集記事等様々な眺めていて楽しい、気分をワクワクさせる情報が満載です。

特に国鉄時代は、戦後の高度成長期に合わせ、列車の種類も豊富で様々な列車名の特急が縦横無尽に運行されていました。新幹線もまだ、東海道新幹線しか開通していない時代。
また、乗客を運ぶ列車も当時の24時間働く「モーレツ社員」と同様、昼夜24時間運用可能な583系という型式があり、昼間は座席車、夜は寝台列車という、とてもカッコ良い車両が運用されていました。少年たちのあこがれの車両でもありました。しかし、その583系も過度な運用が影響し、車両の老朽化がとても早く、また時間を優先とするサラリーマンが飛行機、新幹線を多用するようになり高速輸送の時代の到来ととも引退を余儀なくされました。その583系が輝かしく運用されていた時代の時刻表です。

西日本発着、東京、関西方面上り寝台列車オンパレードのページ!

このページで14本の寝台列車の時刻が掲載されていますが、583系の運用は「金星」「明星2号」「なは」の3本だけ。四十年の時が経っても、時刻表に書かれているマーク、記号で判別できてしまう、とてもユニークでカッコ良い車両でした。583系は関東では、東京駅発着の列車は無く、上野駅から東北方面に向かう特急、寝台列車に運用されている事が多く、昼間でも写真を撮る事のできる車両でした。
それにしても「金星」「なは」という列車名称…、聞いただけでワクワクするのは私だけでしょうか?
列車に揺られている間に日本の鉄路の最南端に近い西鹿児島に運んでくれる「なは」、新幹線の博多開業とともにその価値が薄れてしまい格下げ臨時列車となった博多終着の「金星」。どちらも埼玉県に住む私にとって異国情緒あふれる寝台列車。

そんなことを考えながら読書の秋と言いつつ、当時の時刻表を眺めると、夜も眠れなくなるほど、目が冴えてしまい、国鉄が輝いていた古き良き時代を思い出す私でした。

次回は、そんな高価な列車に乗る程のお金もなく、修学旅行以外は親としか旅行に出かけた事がない私が、中学卒業の春、はじめてひとりで遠出した際に乗車した列車のご紹介をしたいと思います。