TOP ぬかぴーのツブヤキ 読書の秋 その2

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ももなり
2020.12.02

読書の秋 その2

みなさん、こんにちは。
読書の秋その2と題していますが、もはや、旅行ネタですね。
いや、違います読書ネタです!

前回の続きです。
中学3年生が、卒業前?あと?の鉄道旅行にどれくらいのお金をかけることができるでしょうか?
当然あこがれの寝台列車、特急列車等は乗ることなど到底できません、夢のまた夢…。
旅先で民宿、国民宿舎に泊まるお金、食費等を考えても5万円持ち歩くのもやっとの時代でした。そこで当時大活躍したのが「青春18きっぷ」。18歳でなく15歳の私が手にした切符。日本全国の鈍行列車、快速列車が乗り放題で、当時確か6枚つづりだった気がします。1枚だけ二日間券があり、7日間で10,000円というお得な値段。この切符を事前購入し、残りの6日間の宿代、国鉄以外の交通費、飲食費、お土産代等として4万円を握りしめ旅に出たのが最初の鉄道一人旅でした。

あこがれの東京発寝台列車のページ

こんな夢のページをながめていると、鈍行列車の行先表示に「大垣」の文字を発見! この発見をしたのは中学2年生の時だったと思います、そこから中学3年生の春、卒業旅行に行くことを計画した気がします。寝台列車には乗れずとも、あこがれの鉄道一人旅を存分に楽しむために、当時の長距離鈍行列車を探しまくりました。東海道、東北、北海道、新潟等、各幹線には、長距離鈍行列車が多数存在していました。
そうです!
この時刻表をながめる行為こそが、自分の「読書の秋」になるのです!
時刻表を読書する…
多分、「えっ? 読む部分無いじゃない、時刻表は使うものでしょう」と思う方も多いかと思います。

我がいとしの大垣行き347M(乗車した当時の列車番号は345M) 

この大垣行き列車番号「345M」こそが、寝台列車に乗れない私にとってあこがれの存在となりました。
中学3年生卒業の春、この「345M」の乗車を旅の始めとし、西日本を鈍行列車だけで巡る、はじめての鉄道一人旅を無事楽しむことができました。
この「345M」の話をすると、長くなるのでこの辺で終わりにしておきます。興味がある方は、是非、「大垣夜行」とインターネットで検索してみてください。「345M」は鉄道史に残る名列車であったと信じています。

読書の秋…

人は、様々な思い、目的で本を読み、感じます。その本には、必ずページがあり1ページの中に文字や写真、図表が並んでいます。このツブヤキで以前ご紹介したように、その文章の中に行間というものが存在し、読み手によってはその行間で様々な解釈となり、同じものを読んでも人ぞれぞれの楽しみ方、感想が変わってくると思っています。

時刻表も同じで時刻、地名、地図、挿絵と列車名が並びそれをながめるだけで、その土地の風景、名所、お土産を考え、駅に停車している列車、その乗客、ホームにいる人達を想像すると、夜も眠れなくなるほど楽しい机上旅行ができてしまいます。

アナログの逆襲ではありませんが印刷物ならではの楽しみ。

時刻表を片手に秋の夜長、読書を楽しんでみては如何でしょうか?