ぬかぴーのツブヤキ

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「あすへの話題　アンコンシャス・バイアス」という記事がありました。

これは法政大学総長の田中優子さんが書いたもので、まずアンコンシャス・バイアスとは自分では自覚できない無意識の偏見のことだそうです。先日問題になった森元総理の問題ほどこの実態が見えたことはないとしています。
森さんは会見で〈これは解釈の仕方だ〉〈女性を蔑視するとかいう気持ちは毛頭ない〉と言っていましたが、これは田中さん曰く、「森さん自身が自覚できていないわけだから正直な気持ちだろう」としています。女性理事4割に関しても〈これは文科省がうるさく言うんでね〉と言ってましたが、これは「森さんがこのことを理解も納得もしていないが〈うるさい〉ので仕方なく推進していた、というのが本音だろう」とも。
その他にも〈女性は競争意識が強い〉〈女性っていうのはそういう〉等、「女性を十把一絡げにしてレッテルを貼るということが頭の中で常に行なわれている日常的な作業なのだろう」としています。最後に次のような痛烈なことも言っております。「本も読まず、社会の動向を学ぶこともなく、新聞も気に入る箇所しか読まない日々が想像される。年齢の問題ではない。じきに退職する私にとって、ありがたい反面教師であった」と。
田中さんは時々、サンデーモーニングに出演しているのを見たことがありますが、様々な問題に対して適切なコメントをしていると思っていました。でも、森さんのことを反面教師とまで言い切るとはさらに凄いと思いました。
まあ、ここまで言われても所詮女性が言ったことですから当の森さん本人は何も感じないとも思われますが。