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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.03.24

ファッションが流行でなくなる日

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「ファッションが流行でなくなる日」という記事がありました。

これは現在、苦境にあえぐアパレル業界の根底に潜むものが何かということを表した記事だと思います。
まず記事では新型コロナがなくても、いずれ産業としてのファッションは破綻していただろうとしています。それはバブル期に15兆円あった市場は10兆円に縮んだのに、供給量は倍に増えたそうです。そんな在庫が積み上がっても新しく作るのを止められない魔物、それが「流行」とのこと。それはなぜか。
ファッションの世界では最先端があっという間にダサイに変わる。アパレルは流行の服を定期的に出し、前シーズンの服に「時代遅れ」のレッテルを貼ことで、女性たちの感性をくすぐり、ファッションというはかなく魅力的なものに染める。からだをすっぽりと覆う服にはそれだけの力があるとしています。
ただ、ファストファッションの登場が価格の安い流行服を大量に流通させ、女性の服への愛着を薄れさせたために、今では9割以上の人が自宅に着ていない服をもっているそうです。
さらにこのコロナ禍により人との接触が減り、服に求められるものも変わりつつあるようです。
そんな中、未来のファッションの1つとして今、注目されているのがCFCLという会社が作っているもので、流行を追わず、それ一枚で子育てや家事をしながら、またパーティーにも着ることができる再生繊維のニットウエアだそうです。
記事では最後に、そう遠くない将来、再生素材の服が当たり前になるとし、その時、真に問われるのは時代に左右されず、人の生き方に寄り添い、長く大切に着たいと思わせるデザインの力だと言っています。
もう1年以上も続くこのコロナ禍より、本当にどの業界も変革を求められているのだと改めて考えさせられました。