TOP ぬかぴーのツブヤキ コロナ補助金届かぬエンタメ界の悲鳴 〈経費支払えない〉

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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.03.27

コロナ補助金届かぬエンタメ界の悲鳴 〈経費支払えない〉

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「コロナ補助金届かぬエンタメ界の悲鳴 〈経費支払えない〉」という記事がありました。

これは新型コロナウイルスの影響で延期・中止した公演に対する補助金、通称「J-LODlive(ジェーロッドライブ)」の支払いが遅れているというものです。
「20億円の公演費のうち、補助金を受け取れたのは2000万円」「昨夏から50件近いイベントを申請し、1月にようやく数件分が振り込まれた」等、演劇公演の主催者や音楽プロモーターから悲痛な声が相次いでいるとのこと。
この制度は、延期・中止した公演に関する動画を国内外に発信すれば、かかった経費の半分(上限5000万円)か、2021年1月に緊急事態宣言が出されてからは全額(同2500万円)を補助するというもので、事業者さんは公演ごとに必要経費を申請し、採択されてから事業を進めるそうです。その後、事業終了後に必要書類を提出し、受理されれば最短10日、遅くても20日後には補助金が振り込まれるはずだったのですが。ところが実際は、精算書類がなかなか受理されず、支払いが遅れているそうです。もちろん経産省さんに悪意があるわけではなく、補助金の事務局を務める映像産業振興機構(VIPO)さんも、少ない人手で書類の審査に必死になっているとのこと。
ですが事業者さんらはすでに経費を立て替えているか、取引先への支払いを迫られている状況だそうで、この補助金自体はありがたいが「補助金を期待して公演を行った事業者は余計にダメージを負っている」、「これじゃ、まるで出す出す詐欺」との声もあるそうです。
業界では決算期が集中する3月末を乗り越えられない「J-LOD倒産」が出るのではないかとまでささやかれているそうです。
さらに厳しいのは洋楽を中心とする公演主催者だそうで、洋楽公演は20年2月末以降ほとんど開かれておらず、ある調査では、20年2月26日から21年1月31日まで、619公演が延期または中止となり、チケットの売り上げの逸失は363億円に上るそうです。にもかかわらず、海外アーティストの公演はJ-LODlive補助金の対象外だと主催者側には間違って認識されていたそうで、経産省さんは「日本人スタッフが関わっていれば申請できることなど、説明をわかりやすくする」そうです。3月末に向けて必死の調整が続いているそうですが、支払いのリスケジュール等、3月を過ぎても対応できるような特例をもうける等、何とかならないのでしょうか。