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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.06.11

悩める子どもたちに自己啓発書のススメ

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「悩める子どもたちに自己啓発書のススメ 新書など活況」という記事がありました。

これは、出版界で「子ども向け自己啓発書」という新しいジャンルの市場が急拡大しているそうで、友人関係や親子関係、さらには将来の仕事選びなどをテーマにしながら、子どもたちに「いかに生きるか」を説く内容だそうです。
えほんの杜さんは3月、働く理由や仕事選びに必要な考え方を説く『10歳から考える「好き」を強みにする生き方』(宝槻泰伸監修)を刊行したそうで、担当編集者の渡辺亜希子さんは「好きなことを仕事にしようと叫ばれる時代だが、具体的な方法は誰も示さない」と考え、企画したとのことです。
ライト兄弟、松下幸之助といった偉人の人生や言葉を紹介しながら、子どもの読者に働くことの意味を考えさせるもので、本書は「10歳シリーズ」の一巻で、これまでに岩村太郎著『心を強くする26の言葉』と八木陽子監修『お金の心得』の2冊を刊行しており、シリーズ累計発行部数は約13万部と好評だそうです。
何だか書名から歳を除けばそのまま大人向けでも通用しそうなものばかりです。
思春期の精神保健を研究する東京大学の佐々木司さんは「英語やプログラミングなど、社会が子供に求める知識が増えている。こうした圧力と人口減少などで先行きが見通せない社会への不安が相まって、親はこうした本を薦めたいのではないか」と言っています。
記事では最後に、「この生まれたばかりの新ジャンルは新しいテーマを掘り起こす余地も大きく、すくすく育ちそうな気配を早くも見せている」と言っていますが、世の中このような本ばかりでは何か余計に暗くなってしまうような気がするのですが。