TOP ぬかぴーのツブヤキ 有機野菜の定期宅配でファン拡大 環境への配慮を応援

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.07.20

有機野菜の定期宅配でファン拡大 環境への配慮を応援

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「有機野菜の定期宅配でファン拡大 環境への配慮を応援」という記事がありました。

これは、約300軒の農家とタッグを組み、有機野菜を定期販売の形で食卓に届ける会社である坂ノ途中(京都市)さんの話で、既存の流通規格にとらわれず、種類豊富な品をそろえるサービスは全国にファンを増やしているというものです。
同社は個人向けの定期宅配と、飲食店やスーパー向けの卸として有機野菜の販売を手掛け、特に個人向けの「旬のお野菜セット」は急成長しており、2021年6月時点の会員数は1年前から44%増の約7200人となったそうです。
「何この野菜、初めて!」。同社にはこのような顧客が喜々として驚く声が、よく寄せられるそうです。
まるで花束のような形をしたキノコの「ハナビラタケ」や、緑色の濃さがグラデーションになっている「半白きゅうり」など。
毎週または隔週で届くセットの箱には、トマトやジャガイモのような定番だけでなく新顔がいるそうで、年間に扱う野菜は450種類ほどもあるとのこと。
坂ノ途中さんは野菜の調達で、以下の2つの難題に取り組んできたそうです。
1つは、取引先農家の9割が新規就農ということで、同業他社と比べ、規模は小さくノウハウもこれからという農家が多いという点。
2つ目は有機農業そのものの難しさで、化学肥料や農薬に頼らないので、天候などの影響を受けやすい点。
そのためどうしても収量は安定しづらいところですが、あえて多品種・少量で調達し、形のバラつきや品目ごとの収穫の変動は、自然環境を反映したものだとアピールしているそうです。
例えば梅雨の季節は、トマトが成長しすぎて割れることも多々ありますが、「雨の後に起こりやすい現象なんです」と事前に説明しておくと、顧客も目くじらを立てにくくなるそうです。
一般的な卸売市場だと、こういった野菜は「規格外」として流通できず値がつかないのですが、同社はあえてこの「ブレ」をお客さんに楽しんでもらい、販売を成り立たせているとのこと。
就農者には栽培で自立するよう求めるが、野菜の買い取りでは市場の2~3倍の単価を示しているそうです。
世界の農業は基本的に大規模で集約的なものに向かっていますが、効率的な反面、いざという時には簡単に供給ショックが起きてしまいます。
持続可能という観点から見ても、また、人口減少禍下の日本には坂の途中さんのようなシステムがあっているのではないでしょうか。