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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.09.16

ゼブラ、超定番シャーボ刷新 〈仕方ない不便〉を解消

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「ゼブラ、超定番シャーボ刷新 〈仕方ない不便〉を解消」という記事がありました。

これは、ボールペンとシャープペンの機能が1本になった多機能ボールペンの代表的な商品「シャーボ」シリーズを持つゼブラさんの話です。
シャーボシリーズの初代は1977年、2色ボールペンが主流だったころに、シャープペンを搭載した回転式多機能ペンとして発売されました。
テレビCMの「右へ回すとシャープペン、左へ回すとボールペン」のキャッチコピーで社会人や学生を捉え、発売4カ月で80万本のヒットとなったそうです。

それから40年以上たち、ゼブラさんがシャーボシリーズの新作として2020年11月、発売したのが「シャーボNu(ニュー)」(税込み1,980円)です。黒と赤2色のボールペンとシャープペンを回転して使い分ける商品で、見た目や書き心地はこれまでとはそこまで大きく変わったようには感じません。けれどもシャーボNuは、ペンを分解することなくシャープ芯の補充ができるようになったそうです。
一般に多機能ペンは、シャープ芯を補充するために、一度ペンを分解しなければならず、それが不便という声がユーザーから多数あがっていたそうです。

シャーボNuの開発前は、ゼブラさんでは「その不便はあって当然のものだと思っていた」そうですが、そうした中で4年間かけてシャーボNuを開発しました。
発売から9カ月。ゼブラさんの広報によると、シャーボNuの登場によりシャーボブランドの販売本数は前年比150%で推移しているそうです。
このゼブラさんの事例は、発売後にヒットし、定番と言われるほど売れると、メーカー自ら「不便はあっても当然」「仕方のないこと」と思い込んでしまうリスクがあり、そうした呪縛に気づけるかどうかが、再興へのプロセスには欠かせないことを示しているともいえそうです。

確かに私も多機能ペンはそのように芯を入れるものと思っていました。何事も思い込みは危険であり、常にお客様の声を聴くことが大事ということに改めて気づかされました。