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発信者:ぬかどこのつぶやき
2021.10.07

新型コロナは「エンデミック」へ 命を守る対策へ転換を

皆さん、こんにちは。
先日の日経新聞に「新型コロナは「エンデミック」へ 命を守る対策へ転換を」という記事がありました。
 
日本国内では新型コロナウイルスの流行の「第5波」は収まりつつありますが、どうやらそのまま終息することはなさそうで、期待の大きかったワクチンも万能とはいかず、集団免疫も実現しそうにない状況です。それならば今は、パンデミック(世界的大流行)からエンデミック(一定期間で繰り返される流行)を見据えた持続性あるコロナ対策に舵を切る時であるという記事です。

エンデミックとはあまり馴染みがない言葉ですが、ウイルスや細菌による感染症の流行が一定の地域や季節に繰り返されることだそうです。今月10日、世界保健機関(WHO)はこの公衆衛生上の用語を引き合いに出し、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のように世界的流行を終わらせることは困難との見方を示しました。
国内でも政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身さんが15日の衆院厚生労働委員会で、コロナとの闘いは2、3年は続くとの見通しを述べました。流行が一定程度に落ち着く「収束」はしても、すっかりなくなる「終息」に至ることことはなく、今の「第5波」に続き、「第6波」「第7波」が来る可能性を示唆したといえます。
なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。
現在の流行の主役は、感染力が従来型の約2倍とされるデルタ型に置き換わりました。これでは、仮に国民の7割でワクチン接種が完了したとしても、感染したことがない、あるいは未接種者といった「ウイルスへの感受性が強い人」を中心に次の流行の波が来てしまいます。
日本経済研究センターさんが13日に公表した最新の感染予測によりますと、11月初めの2回接種完了後に行動制限が全面解禁になると、追加接種が始まったとしても12月下旬から感染拡大が起こり、22年1月中・下旬に緊急事態宣言レベルの流行になる恐れがあるそうです。
これに対してはどうすれば良いのでしょうか。
それは、「感染抑制至上主義」から抜け出し、社会としてある程度の感染を許容した上で「命を守る」対策に軸足を移すことだそうです。
それには現代医療のイロハでもある「早期発見・早期治療」が重要になります。
また、コロナ対策のキープレーヤーを公衆衛生の担い手である「保健所」から、医療の担い手である「病院、診療所」に移行し、毎冬に流行するインフルエンザのような検査、診療態勢を敷くのが急務になるとしています。
コロナ向けの医薬品もいくつか登場し、治療の選択肢は広がってきています。
感染が落ち着き始めた今こそ、日本のコロナ対策は早急に、エンデミックを見据えた対応に転換しなければならないとも。
本当にこのような動きになって欲しいとは思いますが期待しても無理でしょうか。