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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ケンゾー
2022.08.02

そば処 浅野屋の鴨南蛮

ランチは外食派かつ孤食派のケンゾーです。

弊社の入るオフィスビル、田端ASUKAタワーに隣接する「田端文士村記念館」。大正〜昭和期の田端は、多数の芸術家や文人たちが暮らす街でした。そんな歴史を後世に伝えるため、1993年(平成5)に設立された記念館です。
田端文士村の中心人物だったのが、かの芥川龍之介です。彼が田端に移り住んだのは1914年(大正3)のことで、作家としてはまだ無名の、帝大に通う学生の頃でした。その後、35年余の生涯で世に送り出した作品の多くが、田端の居宅で書かれたものだったといいます。

さて、その文豪・芥川もおそらく食した(かもしれない)、大正5年創業の老舗蕎麦店が「そば処 浅野屋」です。田端駅からは徒歩4〜5分。北口を出て文士村記念館脇の江戸坂をのぼり、コンビニを右に折れて少し歩くと若草色の暖簾が見えてきます。建物は「街のお蕎麦やさん」の佇まいで、敷居の高さは感じません。ウェブの口コミによると、鴨南蛮(850円)がオススメとのことで注文。キリッした辛口の出汁に鴨の脂の香りがしっかりと立ち、葱との鉄板コンビネーションに心安らぐ一杯でした。田端にお立ち寄りの際には、文士記念館とともに訪れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、田端駅周辺にはもう一軒、東田端に「浅野屋」があって、そちらも老舗のお蕎麦屋さん。少々ややこしいですが、こちらは昭和28年創業とのことなので、芥川が訪れた可能性はありません。

鴨南蛮そば。具沢山なのもうれしい