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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.06.08

眺望抜群なオオカミ

都内にオオカミを探しに その9

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは大田区田園調布にある「多摩川浅間神社」にいるおいぬさまです。

かの有名な田園調布、その一つ先にある東急東横線・同多摩川線の多摩川駅からすぐの高台にある多摩川浅間(せんげん)神社は「田園調布の氏神様」とパンフレットにもある鎌倉時代創建の神社です。浅間信仰は霊峰富士に登拝する信仰で各地に浅間神社や富士講があります。境内には堂々たる「富士塚」もあり、信仰の篤さがうかがわれます。

「おいぬさま」は石段を登った拝殿に向かって右側の合祀殿(ごうしでん)にまつられており、ここには阿夫利神社、三峯神社、稲荷神社、小御岳神社の四つの末社が一つ屋根の下に祀られています。
おいぬさまは合祀殿・小御岳神社の両脇にそれぞれ1対、三峯神社の左側に1体の計5体がいます。
多摩川浅間神社がある旧下沼部村は明治40年の「一村一社」の政令によりそれまであった3つの神社が合祀されたことから、この合祀殿もその際にそれぞれの神社の末社が祀られたのかもしれません。合祀殿両脇の1対も比較的新しいのも、その際の建立でしょうか。

合祀殿
合祀殿左側のおいぬさま
合祀殿右側のおいぬさま
小御岳神社左側のおいぬさま
他にあまり例を見ないおちょおちょぼ口なお顔、線彫りの眼がかわいい
小御岳神社右側のおいぬさま
三峯神社はこの1体だけで損傷も多く旧そうなおいぬさま

合祀殿前の西側には見晴台があり、素晴らしい眺望ですが、この地は国分寺崖線(こくぶんじがいせん)の南端にあたり、多摩川台古墳群もある歴史的にも旧い土地です。古代から人が住み豊かな自然の中で開けてきたところなのでしょう。

下流側の丸子橋をのぞむ
上流側の東横線の橋梁

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