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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:TW2019
2023.06.01

昔観た映画から思うこと

普段「正義の味方」役が多い俳優が、時に「悪役」をやることがあります。
その場合、普段とのギャップゆえか、驚かれながらも好評を博すことが多い。
演じる当人もとても楽しそうに見える。

思い出すのは『トレーニング デイ」(2001)のデンゼル・ワシントンさん。
タイトル通り、LAの若手麻薬捜査官の「訓練の一日」の話ですが、訓練用パトカーに同乗する先輩指導捜査官の役で出演しています。
黒ずくめの衣裳にアクセサリーをジャラジャラ着け、冒頭からパトカーを飲酒運転し、違法行為の連発。
ドヤ顔全開で思わせぶりなセリフを吐き、若手のみならず観客まで煙に巻く。
悪を演じてるのかと思いきや、本当は……というオチ。
見事アカデミー主演男優賞を受賞しました。

最近では『孤狼の血 LEVEL2』(2021)の鈴木亮平さん。
御存知のように徹底した役作りに定評のある役者さんです。
テレビだと『TOKYO MER』みたいな頼り甲斐のある人格者役が多いけど、この映画では全身凶器のような手段を選ばない狂犬のようなヤクザ役で主人公でマル暴刑事役の松坂桃李さんと対決し、とことん追い詰めていました。
いつもと同じ目なのに、周りを威嚇する狂気の目に変貌している。
やりたい放題で役者冥利につきるだろうな。
彼も日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しました。

興味がおありならレンタルや配信でご覧あれ。

仕事でも、ひとつに捉われず、幅を広げるのはいいことだと思う。
自分も昔は理想に固執し、それが分からなかったよ。