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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.08.17

静かにひっそりと祀られたオオカミ

都内にオオカミを探しに その19

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは青梅市小曾木2丁目にある白髭神社の境内社「三峯神社」にいるおいぬさまです。

青梅市の東部にある小曾木(おそき)は青梅駅から自動車で20分ほどのところで、すぐ近くに知る人ぞ知る「岩蔵温泉」があります。岩蔵温泉は東京都唯一の温泉郷で、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説が残るほど古くから温泉郷として栄えてきましたが、現在は一軒の旅館が営業しています。

さて、その白髭神社(三峯神社)ですが、地図で見当をつけて現地にいってみると道が無く見つからず、早朝だったのでやっと出会った近所の方も「知らない」とのことで、トホホ状態。なおもゆっくり見ていくと、見当をつけた辺りに道路から分け入る踏み分け径(みち)があり、50mほどたどっていくと小さな流れにコンクリートの橋が架かり、その先の木立の中に白髭神社を見つけました。

やっとみつけた白髭神社、新しい立派な社殿です

鳥居をくぐり石段を昇ると、暗い木立の中に立派な白髭神社の社殿がありました。お詣りをして右側からさらに石段を昇ると、三峯神社の祠があります。格子戸の前にはハクビシン等の獣害対策のため錠がかけられていましたが、開いてお詣りをしました。

さらに階段を登ると三峯神社があります
ここも新しく立派な祠です

中には神棚に置くような小さな社殿があり、その前に1対のおいぬさまが。さらに向かって右側には手を挙げた日本武尊像がありました。

小さなおいぬさまは石像ではなさそうで、塑像か光沢もあるので陶製のようですが、触るわけにはいかないのであくまで推測です。ローソクと比べてみるとその大きさがわかりますね。
ある資料では地域には三峯講があり、毎年秩父の三峯神社にお詣りに行くそうで、信仰は伝えられています。

祠のなかのおいぬさまと右側は日本武尊像
左側のおいぬさま(阿形)
右側のおいぬさま(吽形)

帰りに道路まで出て振り返ると、深い緑の木立に囲まれた閉ざされた扉の中で、静かにおいぬさまが祀られていることに感動を覚えました。

東京都唯一の温泉郷「岩蔵温泉」のご案内(岩蔵温泉観光協会)はこちらから