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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.08.24

自動車の大河のそばに祀られたオオカミ

都内にオオカミを探しに その20

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは杉並区高井戸西1丁目にある、象頭山遍照寺吉祥院の「御嶽山神社」にいるおいぬさまです。

象頭山吉祥院は京王井ノ頭線・高井戸駅から徒歩5分ほどの環状8号線に面したお寺で、「高井戸不動尊」のくぐり看板が目印です。高井戸駅周辺のカンパチはほぼ一日中渋滞しており、高架の駅から見ると本当に車の大河に見えます。
そんな喧噪のカンパチから細い参道を入っていくと突き当りに「御嶽山神社」があり、右手が吉祥院です。

「御嶽山」の扁額が掲げられた立派な石の鳥居をくぐると、すぐ一対のおいぬさまが迎えてくれます。
お顔は「ゴジラ系」で怖い表情ですが、背後から見るとなだらかな長い首筋が特徴で、ユニークな一面を見せています。

右手の吉祥院山門を守るように、参道突き当りに鎮座しています
古さを感じさせるお姿です
少し毀れていますが丁寧に修繕されています
長い頸がよりゴジラらしく見せます
恐竜のようですね

吉祥院は開基不詳の古刹で、地元上高井戸村の不動信仰に篤い並木卓善さんが、谷中にあった吉祥院を当地に招き明治16年に再興されたそうです。
御嶽山神社の由来も不明ですが、おそらく江戸時代からの御嶽信仰が盛んな当地にもともと鎮座していたのかもしれません。
自動車の大河から吉祥院に入ると、そこは静寂な聖域でした。