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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.09.07

大きなお屋敷の一隅に祀られるオオカミ

都内にオオカミを探しに その22

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは三鷹市牟礼3丁目にある「牟礼御嶽神社」にいるおいぬさまです。

牟礼(むれ)御嶽神社は京王井の頭線・三鷹台駅から徒歩15分ほど、井の頭公園通りに面した場所にあります。大木や生け垣などが鬱蒼とする大きなお屋敷の一角と思しき境内は、石垣で囲まれ数段の石段を上がってお詣りします。
創建等の資料は見当たらず分かりませんが、牟礼東町会の鎮守で社殿は明治初年の創建とのことです。

道路から生け垣の間の石段を上ります
小さいながら立派な社殿とおいぬさま

石段を上がり鳥居をくぐると、昭和十年奉納の年号が陽刻されたおいぬさまが一対おられます。太い前脚と指が台座をがっしりと押さえ、くるりと巻いた尻尾がかわいいお姿です。
小ぶりでも立派な社殿の中には、武蔵御嶽神社の令和四年の御札も奉納され御嶽講が盛んなことがわかります。「大口真神」とはニホンオオカミのことで、武蔵御嶽神社には日本武尊と白狼の伝説があります。

約90年前に奉納されたおいぬさま
損傷も無く二体とも美しいお姿です
「大口真神」はニホンオオカミが神格化された呼び名です

武蔵御嶽神社のおいぬ様へのリンクはこちらから

すぐ近くに玉川上水が流れ、井の頭恩賜公園にも数百メートルの場所にある閑静な住宅街ですが、この一角だけは公園やお屋敷の木立に囲まれた空間で、なだらかな起伏と森が見渡せた武蔵野の昔が偲ばれます。