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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.09.28

稲田の海を見ていたオオカミ

都内にオオカミを探しに その25

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは板橋区西台2丁目にある(西台)天祖神社の境内社「御嶽神社」にいるおいぬさまです。

(西台)天祖神社は都営地下鉄三田線・蓮根駅から徒歩20分ほどの小高い台地の中腹にあります。台地といっても住宅やマンションが建てこみ、平地から坂を上る途中にあるという感じで、眺望はありません。
神社の創建は不明で、円墳の上に築かれたという伝承もありますが、江戸時代までは神明社と称され、明治になり「天祖神社」と改められたそうです。
この神社は開運福徳、諸願成就、子授け、商売繁盛のパワースポットとするサイトもあり、また様々な境内社や石像物などがあります。
いちばんの特長は、珍しい「下り宮」ということです。普通の神社・仏閣は高台にあり、鳥居から社殿まで階段を登るロケーションが多いのですが、こちらはおそらく立地条件から「下り宮」になったと思われます。(ちなみに「日本三大下り宮神社」は群馬県・貫前神社、宮崎県・鵜戸神宮、熊本県・草部吉見神社です)

さて道路から石段を下った右手に御嶽神社の石の祠が祀られており、両脇においぬさまがおられます。これも小さなお姿で、よく調和がとれています。
左のおいぬさまは吻(ふん)が欠損しており、表情がわかりませんが吽形と思われます。
右のおいぬさまは少し口を開け唸っていますが、両体とも垂れ耳で前脚も後ろ脚もがっちり骨太の可愛いお姿です。

道路から写真右側の石段を下りてくる「下り宮」、すぐ脇に御嶽神社があります
石の祠の両脇に一対のおいぬさまが
お顔が欠けています
手脚の太い子犬のよう

祠の左手には整備された鳥居と石段があり、登っていくと富士塚ではなく「御嶽塚」がありました。
下の祠の横には大正2年に建てられた御嶽講の大願成就の大きな石碑もあり、盛況だった講中の時代が偲ばれます。

明治末期の地形図を見ると、開けた北側の高島平は一面の稲田で、その先に放水路が開削される前の大きく蛇行する荒川が描かれています。そのころは標高22.7mと神社脇に記載された丘の上から素晴らしい見晴らしで、水面と緑の苗が光る田植えの頃、黄金色の秋の風景が彷彿とされます。
しかし今は高速道路や住宅・マンションが眺めを遮り、その頃をしのぶよすがもありません。