TOP ぬかぴーのツブヤキ 文化財になったオオカミ

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.11.16

文化財になったオオカミ

都内にオオカミを探しに その32

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回ご紹介するのは板橋区桜川1丁目にある「桜川御嶽神社」にいるおいぬさまです。

桜川御嶽神社は東武東上線・上板橋駅から徒歩10分ほどの所にあり、そこは板橋区と練馬区にまたがる東京ドーム5.5個分もある広大な都立城北中央公園のなかで、すぐ近くに石神井川が流れています。
板橋区によると神社の創建年代は不明とのことで、15世紀頃に御嶽山(信州、甲州、武州の諸説あり)を勧請したと伝えられています。

明治末期の地図を見ると、蛇行する石神井川に面した舌状大地の斜面に神社があり、低地は水田でした。今は野球場やテニスコート、体育館に囲まれた立地ですが、木立も多く夏は涼しげな場所です。

ちょうど祭礼で提灯が飾られています
板橋区教育委員会の説明板

一の鳥居をくぐると、さっそく一対のおいぬさまと石灯篭が参道脇にあり、さらに二十数段の石段を上がり二の鳥居をくぐると社殿があります。その前にも一対のおいぬさまが。
さらに社殿右わきの小祠の中にも一対のおいぬさまと、6体のおいぬさまが迎えてれます。

参道のおいぬさま
昭和35(1960)年奉納のモダンなお顔
赤い屋根の社殿
昭和61(1986)年奉納のおいぬさま
新しくなるとリアル系になります

特に金網で塞がれた小祠の中のおいぬまさは旧いもので、板橋区の表示では「嘉永7(1854)年銘の狼型狛犬は、山岳信仰を伝えるためのもので、同型のものとしては都内で有数の古さを誇っている。」とあります。昭和62(1987)年には板橋区の登録有形民俗文化財(信仰)に指定されています。
このおいぬさまのお顔には削られたあとがありますが、ギャンブル好きの輩が削って財布に入れておくとご利益になるとの噂がたてられ、削られる被害にあったので、厳重に金網で囲ったそうです(『オオカミは大神・弐』青柳健二2021)。不届きな馬鹿者には天罰が下ることでしょう。

ちょこんとお座りしているかわいいお姿
こどものいたずら書きのようですね
削られて痛々しくかわいそう

この桜川御嶽神社は私の住まいの近くにあり、オオカミ像に関心を持ったきっかけになった神社です。普段は無住ですが、にぎやかな祭礼もあり、また近くの常盤台駅そばにある「ときわ台天祖神社」で桜川御嶽神社の御朱印も授与されます。

珍しい三対のおいぬさまをぜひお訪ねください。

板橋区のHPでのご案内はこちらから

本務社のときわ台天祖神社のHPはこちらから