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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.11.30

おいぬさまの御札(おふだ)

都内にオオカミを探しに その33

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回は視点を変えておいぬさまの「御札(おふだ)」についてです。

もともと日本でのオオカミ信仰は、古来より神話の中で日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に、武蔵御嶽の地で道に迷ったときに白いオオカミが現れ導いてくれたことなど、わざわいや畑を荒らす害獣から「人を守ってくれる」という観点で崇められてきたものです。
それが明治期になり西洋からもたらされた狂犬病の影響でニホンオオカミが根絶され、また「赤ずきんちゃん」にみられるオオカミ=悪いものとし広められました。本来、送りオオカミとは後をつけて乱暴する意味ではなく、オオカミが夜間に人の後を付いてきて家まで送り届けるという習性があるという意味です。

しかし近世になっても古来からのオオカミ信仰は根強く継続され、関東近県(特に旧武蔵の国=東京・埼玉・神奈川の一部)では今も「講」の活動が続けられています。
ちなみに武蔵御嶽神社ではおいぬさまをお祀りするというご縁で愛犬の健康長寿を祈る御祈祷も行われており、寺社では珍しくペット連れの方も多く参拝されています。
「御師(おし)」や「講」、おいぬさまの御札、愛犬の御祈祷については、武蔵御嶽神社のHPをご参照ください。

武蔵御嶽神社のHPはこちらから

おいぬさまの御札は、神社だけでなく魔除け・盗難除けとして民家の玄関などにも貼られています。青梅や秩父等の町で見かけることも多いかと思います。
拙宅でも玄関に渋谷にある宮益御嶽神社から授かった御札を貼ってあります。
御札や御朱印は宮益御嶽神社の他にも武蔵御嶽神社(青梅市)、ときわ台天祖神社(板橋区)で桜川御嶽神社の御朱印が、また寳登山(ほどさん)神社(長瀞町)で頂くことができます。

拙宅の玄関の御札
こちらは寳登山神社の御札

おいぬ様の御札については『オオカミの護符(小倉三惠子著・新潮文庫)』という良書があり、文庫で入手できるので興味をお持ちの方はぜひ一読を。

こちらは単行本ですが文庫版が出ています

『オオカミの護符』のご案内はこちらから