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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2023.12.21

帽子とマントをまとったオオカミ

都内にオオカミを探しに その36

ニホンオオカミ研究家(自称)のナナわんこです。今回も埼玉県南部のさいたま市桜区西堀にある西堀氷川神社の境内社「三峯神社」にいるおいぬさまです。

西堀氷川神社は埼京線・中浦和駅から徒歩12分ほどの台地上の住宅街にあります。そこは浦和台地を南北に通る旧中山道の西側の舌状台地で、さらに西に流れる荒川を望む開けた場所に鎮座しています。
同社は15世紀初頭に大宮にある武蔵一宮の氷川神社を勧請して創建したとされている古社で、広い境内は高い木々が茂り、境内社が多いのが特徴です。
とりわけ三峯神社の他に御嶽神社の境内社がともにある珍しい事例ですが、御嶽神社にはおいぬさまの像はなく、正面の柱に武蔵御嶽神社の御札が貼られています。

さて、おいぬさまは2対4体おられ、それぞれ作りが異なっています。

広々とした境内。赤い鳥居の右横に御嶽社が見えます
三峯神社、2対のおいぬさまが見えます
向かって左側の阿形、口の中が赤く彩色さえれています
向かって右側の吽(うん)形、ともに背中のマント(?)が外れているようです

鳥居側の1対は肋骨や太い牙、太い手脚と巻いた尻尾というオオカミらしいお姿をしています。
社殿前の1対は耳と眼だけ見るとおきつねさまのようですが、手脚と尻尾がオオカミのお姿です。

小さいながら立派な社殿です
向かって左側のおいぬさまはおきつねさまに見えませんか
向かって右側のおいぬさま、よだれ掛けのマント(?)がお似合い

西堀氷川神社は境内に幼稚園もあり、地域の鎮守として信仰されています。石像などに様々な「掛け物」がされているのもユニークですね。