ぬかぴーのツブヤキ
発信者:ナナわんこ
2025.06.13
╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(72)どんつき駅(8)アルピコ交通・新島々駅
「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回は「どんつき=行き止まり」駅のアルピコ交通・新島々(しんしましま)駅をご紹介します。
アルピコ交通上高地線・新島々駅
新島々駅は長野県松本市にあるアルピコ交通上高地線の終点駅で、上高地・乗鞍方面への観光や登山の「玄関口」として、駅前からハイシーズンにはバスが次々と出ていきます。しかし観光線というわけでもなく、14の駅があり通勤通学客も多い地域に根差した鉄道路線です。
開業は1921(大正10)年と百年の歴史を持ちますが、台風などの災害や近年の利用者の減少などで経営は楽ではありませんが、インバウンド効果もあり、グループ会社のバスと連携した観光利用で活路を見出そうとしています。
島々駅から新島々駅へ
開業時は現在の新島々駅から1.3km先の島々駅が終点で、上高地方面のバスへ乗り換えていましたが、駅付近が狭隘なため、1966(昭和41)年にひとつ手前の赤松駅(現在の新島々駅)にバスターミナルが設けられました。その後、台風の土砂災害により島々駅から新島々駅間が不通となりましたが復旧することなく廃止になったため、この駅が終点となりました。
「しんしましま」ってなんとも不思議な駅名で、ぜひ行ってみたい駅でした。まだ上高地観光には早い季節でしたが、桜も満開で風情ある駅で春を満喫しました。