TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(74)湖底に沈んだ駅・路線(2)

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.06.27

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(74)湖底に沈んだ駅・路線(2)

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回も引き続き群馬県の八ッ場(やんば)ダムができたことによって湖底に沈んだ鉄路をご紹介します。

八ッ場ダムのその後と吾妻線

前回は2014年に訪れた、湖底に沈む吾妻線・旧川原湯温泉駅をご紹介しました。
今回は八ッ場ダムの工事が進むにつれて、旧路線がダム湖に沈む過程をご紹介します。

吾妻線は路線を変更し、新・川原湯温泉駅も高台に開業しました(2014)
移転した温泉街の近くに新駅が開業(2014)
長大な橋が2本掛けられます。画面下には吾妻線の橋梁が(2018)
ダム堤体(左側)から上流部を見る、この広大な谷にダム湖ができます(2018)
建設中のダム堤体(2018年の見学会にて)。右側が旧吾妻線の線路で、架線(右上)や60kmの速度制限標識が残ります(ダムの向こう側が湖底に沈みます)
ダム堤体が完成し、試験湛水が始まったころ(2019冬)
満水となった八ッ場あがつま湖の湖面、中央に旧川原湯温泉駅から見上げた橋があります(2020)

長い年月と紆余曲折を重ねて完成した八ッ場ダムですが、それは住民の方々の大きな犠牲の上に成り立っています。
ダムができたいまは、八ッ場あがつま湖(ダム湖の名称)の美しい風景と、群馬県屈指の道の駅となった「八ッ場ふるさと館」が我々を迎えてくれます。
この湖面の下に、鉄路が眠っていることもだんだん忘れられていくのでしょう。