TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(77)さよならSLブームのころ(2)

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.07.18

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(77)さよならSLブームのころ(2)

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回も「SLブーム」のきっかけとなったさよなら運転のお話です。

首都圏から関東圏まで蒸気機関車が廃止

1969年は前回の川越線、横浜線のSL廃止のほか、上野駅からの常磐線・成田線、両国駅からの総武本線・房総西線・房総東線の旅客列車などが廃止となり、家の近くでは蒸気機関車が無くなりました。
さらに1970年は高崎機関区をはじめとする関東圏のSL牽引の貨物列車が廃止となり、いよいよ関東地方では蒸気機関車が見られなくなりました。

高崎鉄道管理局の無煙化記念列車「さよならSL」号 八高線

1970(昭和45)年9月27日、八高線の高崎~高麗川間で高崎鉄道管理局の無煙化記念列車「さよならSL」号が運転されました。秋の好天に恵まれ、人出もすごく、熱狂ぶりが伝わります。

D51639+C58309の重連(越生~明覚)
客車も鈴なり
お客を降ろして回送(高麗川駅)
駅構内も入り放題(高麗川駅)
規制のロープが一応張られています(高麗川駅)

高崎鉄道管理局の無煙化記念列車「さよならSL」号 足尾線・両毛線

その翌週、同じく高崎鉄道管理局・無煙化記念列車「さよならSL」号が、両毛線(高崎~桐生:C58309)・足尾線(桐生~神土:C1241+C1246)で運転されました。遠い桐生まで、運行時間に間に合うよう、東武桐生線の相老駅まで行き、お向かいの足尾線相老駅にちょうど列車が到着、さらに次の足尾線に乗り、折り返しの神土(ごうど:現神戸)駅へ、さらに先回りして折り返し、高崎駅で戻る列車を撮りました。
写真の通り多くの人が見に来ています。

降り出しそうな空の下、足尾線相老駅で
相老駅を発車
折り返しの足尾線神土駅、きっと過去イチの人出だったと思います
両毛線を走った列車が高崎駅に到着
高崎機関区にて

その一方で、ひっそりと消えていく機関車も

次の写真は小山機関区のC50110で、入れ換え機として活躍していた蒸気機関車です。入れ換え機だったので、本線でのさよなら運転はなかったのですが、機関区扇形庫に機関区の方々の心づくしの飾り付けで展示されていました。本線でのお別れ運転の人出とは正反対で、誰も見に来る人がいなかったのが寂しいです。(つづく)

入れ換え機関車はイベントもなく、ひっそりと展示されていました(小山機関区)