TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(82)どんつき駅(11)北陸鉄道・内灘駅

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.08.22

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(82)どんつき駅(11)北陸鉄道・内灘駅

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回の「どんつき=行き止まり」駅は、引き続き北陸シリーズで、福井県から石川県に移ります。金沢市から南北に延びる北陸鉄道の二つの路線を2回に分けてご紹介します。

接続していない二つの路線

接続していない北陸鉄道の二つの路線

北陸鉄道(通称:北(ほく)鉄)は路線図に見るように二つの路線が、接続していない珍しい鉄道会社です。歴史的経緯はややこしいので省きますが、もともと別の会社線として敷設されましたが、戦時下の1943(昭和18)年に陸運統制令に基づき石川県下の鉄道およびバス会社7社が統合して発足した会社が北陸鉄道です。
その後鉄道路線の廃線が相次ぎ、現在の2路線となりました。浅野川線・北鉄金沢駅と石川線野町駅間は、同社の市内線(路面電車)が結んでいましたが、それも1967年に廃止となり、現在は北鉄バスが結んでいます。
北鉄はバス事業が主体で、金沢市内近郊を中心に県内のほぼ全域をカバーしています。

北陸鉄道・浅野川線内灘駅

2001年に地下駅となった北鉄金沢駅は、JR金沢駅と地下街で乗り換えができます。

北鉄金沢駅の7700系(元京王井の頭線の車両)
北鉄金沢駅の03系(元東京メトロ日比谷線の車両)

北鉄金沢駅を出た電車は、市街地を走り6.8km先にある終点・内灘(うちなだ)駅に17分で到着します。
かつては内灘駅より粟ヶ崎(あわがさき)海岸駅まで1.3kmの路線がありましたが、夏期の海水浴シーズンだけの臨時運行を経て1972年に廃止となりました。

内灘駅から北鉄金沢駅方面を見る
小さな駅ながら好ましい駅舎

内灘駅のある内灘町は、近年は金沢市のベットタウンとして発展してきましたが、戦後は砂丘地の大部分が在日米軍に接収され、基地反対運動の先駆けとなる内灘闘争が起こった町でもあります。そんな歴史があったとは思えないような静かな町でした。

どんつきは車両留置線、かつてはこの先1.3kmまで路線がありました
砂丘上の内灘の町、2024年の能登半島地震では液状化の被害がありました