ぬかぴーのツブヤキ
╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(95)どんつき駅(18)埼玉新都市交通・内宿駅
「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回の「どんつき=行き止まり」駅は、埼玉新都市交通(ニューシャトル)伊奈線・内宿(うちじゅく)駅をご紹介します。
“てっぱく”御用達のニューシャトル
埼玉新都市交通(ニューシャトル)は大宮駅から北へ内宿(うちじゅく)駅までを結ぶ12.7kmの新交通システム(「ゆりかもめ」のようにゴムタイヤの車両で走る)の路線です。
上越・北陸新幹線に乗車し大宮から高崎方面へ向かうと、しばらくの間、路線の両側にニューシャトルが並走し、ところどころに駅があるのが見えます。もともと新幹線建設にあたり地域への見返りとして建設、1983年に開業した路線です。
「どんつき」の行き止まり路線は用事がなければまず乗らないのですが、ニューシャトルは多くの方が大宮駅の次の「鉄道博物館」駅まで「ひと駅」だけ乗車しているのではないでしょうか。鉄道博物館駅は乗降客数でも13駅の中で大宮駅を除きダントツのトップです。私も博物館のオープン以来こども連れで何度も乗車しました。
「どんつき」の内宿駅へ
ループ状の線形で折り返しが不要な大宮駅を出ると、新幹線の両脇に並行し一路北へ向かいます。途中の「原市」駅はお笑いコンビ“ハライチ”の出身地で有名(?)になりました。やがて東北新幹線が上越・北陸新幹線と分岐していく地点の丸山駅からは単線となり、上越・北陸新幹線の西側に並行して進み、終点の内宿駅に大宮から24分ほどで到着します。
内宿駅は用地取得問題により1983年の開業から遅れ、1990年に延伸・開業しました。駅前にはロータリーがあり地域循環バスの停留所もありますが、コンビニや飲食などの店舗は無くちょっと寂しい駅です。乗りに来ただけで用事が無い人(=私)はとっとと帰るしかありません。
朝夕は6~9本、日中は15分間隔で4本の便数があり、通勤路線であることが分かります。ただ先ほどの鉄道博物館駅の時刻表を見ると、土休日の日中は6本(平日4本)もあり、しっかり“てっぱく”対応をしているところがユニークです。
“てっぱく” までではなく、新幹線が疾走する傍らをマイペースで走るニューシャトルは展望も良く、お子さんも喜ぶと思いますので終点まで乗車してみてはいかがですか。
