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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.11.28

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(96) 思い出の上野発着 寝台特急(1)

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回から思い出に残る寝台特急をご紹介します。まずは東京の北の玄関・上野駅を発着した寝台特急です。

はじめて東京・北海道を1本で結んだ「北斗星」

北斗星は、青函トンネルが完成し津軽海峡線が開業した1988(昭和63)年3月に、初めて東京と北海道を乗り換えなしで直行する運行を開始した寝台特急です。上野駅から東北本線(一部現・いわて銀河鉄道線、青い森鉄道線)、津軽海峡線(津軽線・海峡線・江差線)、函館本線、室蘭本線、千歳線を経由して札幌駅までの1,214.7 kmを走行しました。
1989年には3往復の定期運行を行うまでの人気がありましたが、北海道新幹線開業や、また車両の老朽化を理由に2015年3月14日のダイヤ改正で廃止となりました。

上り北斗星が上野駅に到着(1998)
機関車の「流れ星」マークが人気でした
尾久に向けて推進回送(鶯谷駅より)

北斗星の裏方として活躍した「エルム」

エルムは1989(平成元)年7月から「北斗星」のバックアップ列車として運行を開始、年末年始やお盆などの多客期に臨時列車として運転されました。しかし北斗星とは違い食堂車や個室寝台は連結されずB寝台のみの編成で、よくエルムに乗車したのに「北斗星に乗ったけど食堂車やソロは無かった」と誤解されていました。
北斗星の乗車が減り、また「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」が運行されたため、2006年8月に運行終了しました。

夏の夕暮れを北に向かって走行(西川口~蕨間)
上りエルムが上野駅に到着(1997)
エルムのテールサイン