TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(100) 思い出の東京発着 特急列車

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.12.26

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(100) 思い出の東京発着 特急列車

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
4回にわたり上野発着の寝台特急をつぶやきましたが、今回は東京駅発着の客車特急をご紹介します。私は都内城北の下町育ちで、どうしても興味は上野駅中心になり、少ないながら選んでみました。

“ブルトレブーム”

いまや寝台特急「カシオペア」が走るだけで撮り鉄たちが大騒し、迷惑行為が報道されていますが、かつても東京駅から西下する青い車体の寝台特急“ブルートレイン”の大ブームがありました。1978年頃から「ブルトレブーム」がはじまりましたが、1975年頃からのスーパーカーブームとともにその担い手の多くは少年達でした。
少年達はコンパクトカメラ(もちろんフィルム)をかかえ、職員や警備員が警戒する中を東京駅等で写真を撮りまくり、関連グッズを購入するなどのフィーバー振り(古い!)でしたが、人気のさ中の1980年には新幹線の延伸や航空機利用などで乗客が激減したため、関西~九州を中心に多くのブルトレが廃止されました。

“ブルートレイン”時代を担った「さくら」「みずほ」「ふじ」

「さくら」号は1959年から2005年まで、東京駅~長崎駅(一部は途中分割して佐世保駅)間で運行された寝台特急で、久しく「1レ」(第1列車)を与えられた看板列車です。

特急さくら(1971頃・東京駅) だれもカメラを向けていません

「みずほ」号は1961年から1994年まで、東京駅~熊本駅間で運行された寝台特急です。

特急みずほ(1971頃・東京駅)隣に0系新幹線 よく見ると機関車前面の塗装はハゲて痛んでおり、東京~下関間往復の激しさが伝わります
特急みずほ(2001・浜松町付近)上り新幹線のドアから撮影

「ふじ」号は1964年から2009年まで、東京駅~大分駅間で運行された寝台特急です。

特急ふじ(1995頃・別府駅)
特急ふじ(2008・東京駅)

「つばめ」「踊り子」「日本海」など

「つばめ」号は戦前から東海道本線の花形特急として東京駅~大阪駅で運行された列車で、1960年まで機関車牽引の客車特急でした。
写真はJRのイベントで、「つばめ」のヘッドマークを掲出した機関車です。

ファンは「青むし(青大将)」と呼んだEF58形のつばめ(1991・大宮工場)
同じくEF58形のつばめ(1997・品川駅)

「踊り子」号は1981年から東京駅~伊豆急下田・修善寺駅間で運行されている「電車」特急です。
この写真は臨時列車「サロンエクスプレス踊り子」の時のヘッドマークを掲げた機関車です。

珍しい踊り子のヘッドマーク(1997・品川駅)

「日本海」号は大阪駅~青森駅間を日本海側の通称「日本海縦貫線」経由で運行されていた寝台特急で、走行距離1189.3kmを約16時間かけて走ります。関東地方の方にはあまり知られていないので、ご紹介します。

日本海縦貫線の名列車・日本海(1997頃・京都駅)
終点の大阪駅を目指してラストスパート(京都駅)

かつて東京・大阪を中心に、北へ西へと走っていた寝台列車、いま定期運行中の列車は、東京駅~出雲市駅間の「サンライズ出雲」と、東京駅~高松駅間の「サンライズ瀬戸」の電車特急だけです。この列車は東京駅から岡山駅までは併結し、そこから分かれますが、指定が取れないほど人気が高い列車です。
その他、臨時運行ではありますが、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」「WEST EXPRESS 銀河」、JR九州の「カシオペア紀行」などがあり、移動手段ではなく贅沢な旅を楽しむためのクルーズトレインとして人気です。