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ぬかぴーのツブヤキ

発信者:よっしーペンギン
2025.12.02

落葉の絨毯を歩いた午後

11月後半の週末、埼玉県内のショッピングセンターでちょっとした買い物をした帰り、カーナビの画面に浮かんだ「見沼自然公園」という文字に心が引かれ、行ってみることにしました。予定になかったこんな寄り道が、最近なぜか楽しく感じられるようになりました。
初めて訪れた公園でしたが、広々とした芝生広場や、小島が点在する池、木道が続く自然観察園などがあり、都市部の公園でありながらも、どこか旅先のような非日常感が感じられました。
 
園内中央の池では、カモたちがぷかぷか行列をなして進んでいました。同じ方向にすいすい泳いでいたかと思ったら、唐突に一羽が跳ねて水面に波紋が輪を描いていました。そんな不規則さが興味深く感じられ、しばし足を止めて見入ってしまいました。カモたちは秋から春まで日本で過ごし、その後、シベリアに向かうのだそうです。その過酷な旅路を思うと、いまこの水辺でのんびり過ごすカモたちがいっそう愛おしく感じられます。
 
園内の紅葉はちょうど見頃。透けるような赤や黄の葉が、午後の光を受けてキラキラと輝いています。池の水面には木々の影が映っていて、何ともフォトジェニック。写真を撮っているだけで、日常の緊張が少しずつ解けていくようでした。園内の散策路には落ち葉がふわふわ積もり、一歩ごとにサクッと軽い音が返ってきました。
 
買い物の帰りに少し寄り道をしただけのつもりだったのに、心も体もすっかりリフレッシュできて、また明日から頑張ろうという気持ちになりました。そんな前向きな力をもらえた、心地よい秋の午後でした。

カモ

園内ですいすい泳いでいたカモ。スマホで調べてみたらメスのオナガガモとのことでした。

紅葉

晩秋の紅葉は目にも鮮やか。秋の陽光に照らされキラキラしていました。