ぬかぴーのツブヤキ
╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(101)どんつき駅(19)流鉄流山線・流山駅
「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回の「どんつき=行き止まり」駅は、流鉄(りゅうてつ)流山(ながれやま)線・流山駅をご紹介します。
都心近郊にあるわずか5.7kmのローカル鉄道
流鉄流山線はJR常磐線・馬橋(まばし)駅から北へ向かい、終点の流山駅を結ぶ5.7kmの電気鉄道で、駅数5駅を約11分で結んでいます。その歴史は古く、1916(大正)年に流山名産の醤油や味醂(みりん)の輸送を目的として、流山町民有志の出資により線路幅が狭い軽便鉄道として開通しました。
厳しい経営環境
かつては主要な公共交通機関として1993年のピーク時は11,321人/日の乗客がありましたが、2021年は4,050人/日まで減少しています。これは過疎化に悩む地方のローカル線と事情が異なります。
流山市は近年住みたい街にランクインするなど、大幅に人口が増加しているのですが、流鉄流山駅の近くには2005年に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス (TX)の流山セントラルパーク駅が、また流鉄鰭ヶ崎(ひれがさき)駅の近くにもつくばエクスプレスとJR武蔵野線が交差する南流山駅があり、都心直結の高速鉄道に旅客を奪われた状況になっています。
流鉄は他の地方鉄道会社と違い、どこの鉄道会社系列にも属さない独立系の鉄道会社で、苦しい経営下で不動産収益により鉄道の赤字を補填しているそうです。
「どんつき」の流山駅へ
JRとの接続駅である馬橋駅から終点を目指しましょう。ちなみに交通系ICカードについては対応していないので、切符を購入して乗車します。
馬橋駅を出発すると、しばらく常磐線と並走し約3分で幸谷(こうや)駅に到着します。乗換案内はされていませんが、幸谷駅はJR常磐線と武蔵野線が交わる新松戸駅に隣接しており、わずか2分ほどで乗り換えができます。
幸谷駅を過ぎると西にカーブし住宅街をのんびりと走り、途中唯一の列車交換(行き違い)ができる小金城趾(こがねじょうし)駅を過ぎ、どんつきの流山駅に到着します。
流山駅には流鉄本社や車両基地もあり、広い駅前広場は賑わいのある時代をしのばせる風情です。
電車はかつて西武鉄道で使用されていた新101系車両で、「流星」 「流馬」 「銀河」 「若葉」 「なの花」の愛称の異なるカラーの編成が走っています。西武ファンには懐かしい電車に揺られ、近場のローカル鉄道に揺られてみるのはいかがですか。
